この記事を書いた人
(年齢:40代 出身:大阪府) 自分好みの日本酒の見極め方に悩む、日本酒に嵌りたてのECサイト担当。
料理にはさまざまなハーブやスパイスを使います。日本人にもっとも身近なハーブと言えば、夏の大葉やパセリ、スパイスと言えば唐辛子や胡椒ではないでしょうか。 Kaoriシリーズを販売する、燻製一筋60年のヒラオが作る燻製や魚介の加工品にも、相性がよいハーブやスパイスがあります。
今回は燻製に合うハーブの中でも、スモークサーモンと特に相性がよいハーブ、ディルについてご紹介します。
もくじ
ディルはどんなハーブ?
ディルの原産地や見た目について
ディルは南ヨーロッパや西アジアが原産地と言われるセリ科の植物です。寒さに強く丈夫なので、どこでも育てることができます。ディルの茎は柔らかくて中空です。種に刺激的な辛みがあり、花には甘さがあります。種子や葉、茎を料理のアクセントとして使います。西洋料理にはよく登場するハーブです。
“ディル”という名前の語源は何?
英語のディル(Dill)の名前の語源はノルウェー語のジーラ(Dilla)と言われ、“なだめる”、“和らげる”といった意味があります。語源のとおりディルには鎮静作用があるとされており、そのため古くからヨーロッパでは、種子を煮出して飲むことで胃痛を和らげたり、ぐずる子どもを落ち着かせたり寝かしつけたりするために使われてきました。
ディルの使い方
ディルと食材との相性について
ディルは“魚介のハーブ”といわれるほど、魚介類と相性がよいハーブです。
爽快な香りと甘み、ほろ苦さがあるディルは実際に食べてもおいしく、スモークサーモンの赤やオレンジともとても相性がよいのです。 Kaoriでも彩りとしてだけではなく、料理の材料としてもよく用いています。
ディルの楽しみ方とディルを使った料理
酢やマヨネーズ、乳製品と相性がよいディル
ディルは魚介類とよく合うハーブですが、そのほか酢やヨーグルト、クリームチーズやマヨネーズとも相性抜群です。“酸味とクリーミーなものはディルと相性がよい”、ということを覚えておけば、ディップやソースなど、用途が広がりそうですね。
サラダ類だけでなく、ムニエルやサンドイッチに挟んでもおいしそうです。
またピクルスを作るとき、漬け液に新鮮な茎を刻んで酢に入れるとよい香りが移ります。
スカンジナヴィアに伝わる伝統料理「グラバラックス」
グラバラックスはスカンジナヴィアの伝統的な魚料理で、その起源は中世にさかのぼると言われます。
かつては塩漬けにした鮭を砂浜にうめて発酵させたものだったそうですが、今日のグラバラックスは発酵食品ではありません。鮭を浜にうめるかわりにリキュールと塩、ディルや香辛料を鮭の身にたっぷりまとわせ、ひと晩から数日間、冷蔵庫で熟成させます。
主に前菜として用いられ、食べる前に薄くスライスして盛り付けます。
日本の家庭ではちょっと手間のかかるグラバラックスですが、Kaoriでは食べきりサイズのグラバラックスを販売していますよ。
家庭でのディルの育て方
日本でも育てやすいディル
ディルを育てるには、日当たりがよく風通しのよい温暖な場所がおすすめです。ディルが好むのは水はけ・水もちがよい土で、直播き、プランターどちらでも育てられます。最近は種だけでなく苗も販売されていることがあるので、住環境に合わせて、育てやすい方を選ぶのもよさそうです。同じくセリ科のフェンネルを近くで育てると、交雑しやすくなるので注意が必要です。
ディルの収穫
ディルは成長すると高さが80から120センチ程度にまでなります。初夏にはレースのような小さく黄色い花をつけます。
料理に葉を使う場合は、ディルが2、30センチ以上になれば収穫可能です。花を咲かせないようにすると、長期間、葉を収穫することができます。
いかがでしたか?
ディルは色々な料理のアクセントや飾りとして活躍しそうですね。茎や葉、実まで活用できるハーブなので、身近な食材として食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。
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