この記事を書いた人
(年齢:40代 出身:大阪府) 自分好みの日本酒の見極め方に悩む、日本酒に嵌りたてのECサイト担当。
料理に、リラクゼーションに。暮らしを彩るハーブやスパイスの香りや成分は、まるで魔法のように不思議なチカラを発揮します。そんなハーブ&スパイスの中から、Kaoriシリーズを販売する燻製一筋60年、ヒラオの燻製や魚介の加工品と相性のよいハーブやスパイスを紹介しています。
第4回目はピンクペッパーを取り上げます。
もくじ
ピンクペッパーは“コショウ”なの?
まずは“コショウ”の原産地や種類について
ピンクペッパーについてご紹介する前に、ペッパー、つまり“コショウ”について少しご紹介しましょう。
コショウの原産地には諸説あり、詳しいことはわかっていません。現在、確認できる資料によればギリシャ時代、インドで生産されたコショウがヨーロッパにもたらされ、肉の臭み消しや防腐剤、または医薬品等として需要があったことがわかっています。
コショウは熱帯地方原産のつる性植物で、生長すると5~9メートルになります。果実は房状で、ひと房あたり50~60粒の実をつけます。
種類としてはブラックペッパー、ホワイトペッパー、グリーンペッパーなどがありますが、実はこれらは同じ「コショウ」の木の実から作られています。収穫タイミングや加工法の違いで、見た目や風味や使い方も変わるのですね。
ピンクペッパーは“コショウ”じゃない?
今回のテーマであるピンクペッパーは、実はコショウではありません。ピンクペッパーは、ウルシ科の“コショウボク”という、コショウとは全く異なる植物の果実から作られます。
日本ではこのコショウボクの実が、広く「ピンクペッパー」として流通しています。
そのほかにも「ピンクペッパー」を名乗る実は何種類かあります。セイヨウナナカマド(ヤマナンテン)の実や、サンショウモドキがそれにあたりますが、いずれも辛味はなく、料理の彩りとして使われます。
コショウボクは原産地もコショウとは異なっており、諸説ありますが北ヨーロッパや南米原産と言われています。
ピンクペッパーの特徴
ちょっぴりで料理がピリっと引き締まるピンクペッパー
ピンクペッパーは“いわゆるコショウではない”、ということをお伝えしましたが、あの小さくて赤い実は、ほんの数粒でもお皿の上で大活躍します。
辛みやクセが少ないので、彩りとして使えば料理が引き締まり、格好よくなります。
ピンクペッパーの魅力は、何といってもその色でしょう。料理をカラフルに仕上げるのはなかなかテクニックもいりますが、ピンクペッパーの赤色があれば、いつもの料理をワンランク格上げするのも、簡単そうです。 Kaoriの燻製製品とも相性がよく、登場頻度は高めです。
ハンドメイドクラフトでも人気のピンクペッパー
ピンクペッパーの存在感のある小粒は、料理だけではなく、リースやキャンドル、ハーバリウムなどのハンドメイドにも活用されています。
ただ、クラフト用のピンクペッパーを食用にするのは要注意。避けた方がよさそうです。
ピンクペッパーを使ったレシピ
ピンクペッパーをカクテルに
ジントニックにピンクペッパーを入れると、爽快感が生まれ、ひと味違ったカクテルになります。
ピンクペッパーでスイーツの見た目、お洒落にアップ!
ピンクペッパーの小さな粒は、スイーツの世界でも多用されています。料理でも盛り付けなど仕上げで大活躍ですが、実は甘いものとも好相性です。なかでも簡単に試せるのが、ピンクペッパーとチョコレート、ピンクペッパーとお好みのアイスクリームとの組み合わせ。
このとき、チョコもアイスも高級なものでなくてOK。スーパーやコンビニでお手軽に買える板チョコやアイスが一粒のピンクペッパーで劇的に変化、大人の味わいに変わります。
ピンクペッパーはコショウではありませんでしたが、料理にお酒にスイーツにと用途が広がります。最近はスーパーでも小さな小ビン入りのものが売られていますので、今やとても身近なスパイスです。
手軽に手に入れられて、料理の見た目をアップしてくれて、さらに守備範囲広し。これはスパイスラックの常連に、迎えいれたくなりますね。
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